オーロラの歌



本当は、堂々と大通りを歩きたいけど。


普通ならできることなのに、私にはそれができなくて、窮屈な思いが湧き上がる。



「オーロラ?」



立ち止まった私を不思議に思ったシエルが、振り返って声をかけてきた。


ごめんね、皆。


本来なら、こんな思いをするのは私だけのはずなのに。


皆にまで苦しい思いをさせてしまって、ごめん。



「なんでもない。今行く!」



頼りっぱなしで、ごめん。


でも、もうちょっとだけ頼らせて。


終止符が打たれるまで。




夕焼けが沈みかけている時間。


私達は、クリスタル・タウンに続く階段をほとんど目と鼻の先に捉えていた。


だがタイミングが悪く、今、階段のそばに警備隊が集まっていた。


警備隊に収集がかけられ、新たな警備配置を指南されているらしい。


警備隊の集まりはまだ続くらしく、このままでは今日中に階段を上ってクリスタル・タウンには行けそうにない。



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