オーロラの歌




時間は、着々と過ぎている。


喧嘩してる暇は、ない。



一億テラスともなると、すごい大金なんだから、隠せる場所も限られてくるはず。


いや、でも、ここの住人のほとんどが魔法使いなんだよね。


お金を透明にできる魔法とか、遠い場所に移動させる魔法とか、あるかもしれない。



「うーーん」



考えれば考えるほど、答えにたどり着けそうにない気持ちになってくる。


ネガティブ思考は、さよならしなくちゃ。



「僕さ、ずーっと思ってたんだけど」



言い争いを止めたグリンはそう言うと、ラジにお菓子が欲しいアピールをした。


けど、ラジは「そんなもんねぇよ」と冷たく言い返す。


二人の相性の悪さに呆れながら、私が何?、と聞いてみれば。




「一億テラスなんて大金が、たった三ヶ月で集まるもんなの~?」




グリンは、欠伸をしながら言った。



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