闇に咲く華
「え、なに。姫乃ちゃん、もしかしてこのマンション住んでんの?」
「そうだけど……」
「何階?」
「……6階」
「マジか!」
マジだけど、それがどうしたのかと思っていると、大牙が笑顔を見せ。
「俺らも6階。結構なご近所さんだったんだな」
「嘘……」
「ホント」
「え、満島君、ここに住んでるの?」
「満島君じゃなくて大牙な。住んでんのは俺じゃねえよ」
「じゃあ、誰?」
嫌な予感がする私がそう聞くと……。
「白玖がここに住んでんだよ。で、俺らは白玖ん家に遊びに行くとこ」
隣の席の不良は、ご近所さんでもあったらしい。
それも部屋番号を聞けば、隣の隣。
ようは一軒挟んだ隣が白玖の住む部屋らしい。
よりによって、どうしてこんなに近くに、とは思ってもこればかりは偶然なのでどうする事も出来ない。
なんだかガックリした気分になっていると、マンション横のガレージゲート付近に、他校の制服を着た男たちが数人立っているのが見えた。
私たちに気付いた不良っぽい男たちが一斉にこちらを見るから、なんだか不安になり一瞬足が止まる。