闇に咲く華
「しかも、俺らの学校って周りの学校に囲まれてんだよ。ほら、うちマジメちゃんばっかだろ? だから舐められてるってか、いいカモにされてるってか、もう怖えーのなんのって」
それが本当だとしたら、確かに怖いけど、だけど、怖いなら、なおさら白玖だけを置いて行くのは違うんじゃないかと思う。
関わるつもりはないけれど、そんなことを聞かされて無視も出来ず、助けたりしないのかと思わず壱を見ると……。
「嘘だ」
「え?」
また大牙の嘘なの?
「もう来る」
壱がそう言ったとき、白玖が男たちと別れこちらへと歩いて来た。
「なんだ?」
私が見ていたからか、また大牙の腕を放してくれる白玖にそう聞かれる。
なんだか疲れた気分になった私は、力なく首を振った。
これって、完全にからかわれてる気がする。