闇に咲く華


「あ、姫乃ちゃんも白玖ん家来いよ」


いかないからっ!


どこまでも適当な大牙の誘いを無視して、サッサとマンションへと入った私は、これから先の学校生活が静かでいられるのか不安になっていた。


わけのわからない大牙はこのさい置いておくとしても、白玖が同じマンションってのはさすがにどうなの。


学校でも隣で、家に帰っても隣近所ということは、ずっと一緒ってことじゃないの?


そうはいっても、母親の再婚と同時に引っ越してきた家は、暮らし始めてすでに2週間を過ぎている。


だけど、その間、一度も白玖に会うことなどなかった。


ということは、これからだって頻繁に会うわけでもないのかもしれない。


そんな私の考えは、次の日の朝、さっそく裏切られることになった。


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