闇に咲く華
イケてるって……。
「なにそれ」
「かわいいって言ってんだよ」
「イケてるは、かわいいの?」
「俺の中ではな」
「え、待って、このタイミングって、もしかして変なこと考えてる?」
「考えてねえよ。考えてたとしても、するかよ。隣の隣に住んでんのに、お前の同意なく無理やり何かしても、さすがにいいことなんかねえだろ」
そういう問題なの?
というより、それって……逆に言えば、同意があればって話しに聞こえるんだけど。
「あの、私別に……」
「わかってる」
軽くそう言った白玖が、キッチンへと向かう。
「でも、この先間違って、俺を好きになったりしたら言ってくれよ」
冷蔵庫を開け、中からボトルのジュースを取り出した白玖は棚からグラスを出しながら。
「そのときは、他の誰よりもお前を大事にしてやるよ」
信じられないほど、真っ直ぐな言葉を投げかけられて、ただただ驚いていると。
「珈琲じゃなくてもいいのか?」
「……あ、うん」