身代わり・・だけ・・

…美都


綾乃から、私の携帯に連絡がきた。

素人には、わからないが
綾乃の目からみた
栞奈の作品が
微妙におかしいと
私は、綾乃に商品を
見せてもらった。

私の目にも
わからなかった。

綾乃は、商品を言ってるのではなく
栞奈自身に何かあったのでは
ないか、と心配していた。

私は、栞奈を尋ねて
商品の話をした。

すると、栞奈は
泣きながら、ここ数年の話をした。

本当にこの子は、優しすぎる。

私は、栞奈が泣き止むまで
抱き締め
栞奈から寝息が
聞こえてきたから
ベッドへ寝かせた。

今のこの子には、
ゆっくり寝ることも大切だし
心は限界だろうから
この家から・・
いや、日本から・・出そう
と、思った。

その前に、目が腫れると
いけないから
ガーゼを冷やして
目に当てた。

「おやまぁ、びっくり。
なんて、綺麗な顔をしてるんだ。
なぜ、この子は顔を隠して
生きてきたのやら。
妹の杏奈 どころではない。
本当に美しい。」

美都は、綾乃と相談してになるが。

栞奈を全てから開放しなければ
思っていた。

栞奈には、また連絡するからと
置き手紙を残して家を出た。
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