身代わり・・だけ・・
貴方が壊れる前に

…臣


俺には、幼馴染みが二人いる。

二人は、双子の女の子

姉は、栞奈
優しくて、頭が良い。
顔は、前髪で隠して
大きな眼鏡をかけている。
どんな顔か、見たことない・・

妹の杏奈
可愛くて甘えん坊
目が、大きくて
クルクル色んな表情をする。
俺は、高校に入ると
杏奈に告白して付き合いだした。

杏奈は、モデルの仕事をしてるから
いつも一緒に
いることは、出来ないが
offのときは、デートしたり
家で、ゆっくりしたりした。

俺は、可愛い杏奈が自慢だった。
母さんも杏奈を可愛がっていたし。

でも、中々一緒にいれなくて
登下校は、姉の栞奈と一緒だった。

栞奈は、
「杏奈が一緒にいれなくて ごめんね。」
と、言うが
俺は、栞奈といると
落ち着くし
栞奈とのそんな時間も
気に入っていた。

俺は、高校を卒業したら
医大に入る。

杏奈は、大学には行かないようだ。

栞奈は、短大に行くと言っていた。

杏奈と卒業旅行に行き
戻る朝に······

杏奈から
「臣。
私、パリに行くの。
モデルの勉強を本格的に
やるつもりなんだ。
だから、お別れね。
臣は、立派なお医者様になってね。
じゃ、帰ろうか。」
と、言われた。

俺は、放心状態になり
「なんで?
離れていても大丈夫だよ。」
と、言うが
「私は、無理。
    だから、やめよう。」
と、ばっさり。

杏奈は、あっさり
パリに飛び立った。
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