ハッシュハッシュ・イレイザー
「さてと、折角仲良くなった隣の人とは今日でおしまい。名残惜しいけど、席が離れても悲しむことなかれ。クラスは同じなんだからね。そして新たな出会いにも期待しましょう」
放課後を控えたホームルーム。
ざわつきの中でくじ引きの箱が回され、クラスはそわそわとした雰囲気に包まれながら誰の隣になるか期待が高まっていた。
今度こそ優介の隣になれるかもしれないと望みつつ、女子達はくじびきに挑む。
しかし、いざ席が決まると、その女子達の顔がこわばった。
また紫絵里が優介の隣の席を勝ち取ってしまったからだった。
「あら、続けて二度も一緒になるなんてあるのね。これはお導きかしら」
華純はニヤニヤと意味ありげに笑っていた。
華純にとって他愛のない感想だったが、クラスの女子達には笑えなかった。
ギスギスとした不満ある態度を露骨にとる女子に、華純は女の嫉妬の怖さを垣間見る。
しかし、嫉妬するなという方がおかしく、人間の本能の感情には本人自身でさえもどうすることができない。
それらを見て見ぬ振りし、華純は指導者として、上から見下ろす。
これから何が起こるのか、その成り行きを特等席からじっくりと見ようと決め込んだ。
放課後を控えたホームルーム。
ざわつきの中でくじ引きの箱が回され、クラスはそわそわとした雰囲気に包まれながら誰の隣になるか期待が高まっていた。
今度こそ優介の隣になれるかもしれないと望みつつ、女子達はくじびきに挑む。
しかし、いざ席が決まると、その女子達の顔がこわばった。
また紫絵里が優介の隣の席を勝ち取ってしまったからだった。
「あら、続けて二度も一緒になるなんてあるのね。これはお導きかしら」
華純はニヤニヤと意味ありげに笑っていた。
華純にとって他愛のない感想だったが、クラスの女子達には笑えなかった。
ギスギスとした不満ある態度を露骨にとる女子に、華純は女の嫉妬の怖さを垣間見る。
しかし、嫉妬するなという方がおかしく、人間の本能の感情には本人自身でさえもどうすることができない。
それらを見て見ぬ振りし、華純は指導者として、上から見下ろす。
これから何が起こるのか、その成り行きを特等席からじっくりと見ようと決め込んだ。