ハッシュハッシュ・イレイザー
 女子達の気持ちも知らずに、優介は呑気に構え、紫絵里の隣に再びなった事に素直に感心していた。

「おっ、また瀬良と同じ席になったな。すごい偶然だ」

「ほんとだ。だけど、もしかして嫌がってる?」

「そんなことないさ。お前の横だと、授業中当てられても困らないし、大いに助かってるよ。またよろしくな」

「もちろん」

 紫絵里を受け入れる優介の優しさがとても心地いい。

 紫絵里は女子たちの突き刺さる視線を四方八方から感じていたが、優越感に浸り「ざまあみろ」と思いながら、満面の笑みになっていた。

< 30 / 185 >

この作品をシェア

pagetop