健診診断と恋と嘘

高倉さん達にも出会えたし、小塚さんにも出会えた。


「でも今は、生まれてきて良かったなって思えて、お母さんにも感謝してます。そう思えたのは、凌ちゃんと高倉さん達のおかげです」


ずっとお母さんにはごめなさいって、思ってたけどやっとありがとうって思えるようになった。


お父さんはお母さんは私の事を愛していたし、最後までお兄ちゃんと私を心配していたと言っていたけど、やっとその言葉を心から信じられるようになったかもしれない。


お母さんは天国で疑いすぎよ、って笑ってるかもしれないな。


でもお父さんて何か信用ならないから、仕方ないと思う。


「今度一緒に行こうよ。お父さんにちゃんと挨拶したいし、お母さんのお墓にも行きたい」


「え!?」


思いがけないその言葉に小塚さんを見ると穏やかな笑みを浮かべた小塚さんが私を見つめている。


「俺は朔夜と結婚を前提にしたお付き合いをしていくつもりだけど」


け、結婚!?


え、でも小塚さんて結婚するつもりはないんじゃないの?


結婚願望はない人なのかと思ってた。




< 173 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop