健診診断と恋と嘘
「……寝るか。これ以上起きてると本気でヤバそう。朔夜もちょっと眠いでしょ。身体あったかいし、目がちょっととろんとしてる」
確かにちょっと眠くはなってきてるけど、本当によく分かるな。それとも私が分かりやすすぎるのかな。
「はい、ちょっと眠いです」
そう言った私の事を小塚さんが抱きしめ直してチュッとキスしてくれる。
「じゃあ、寝よう。あ、朔夜」
「はい?」
顔を上げると、穏やかな笑みを浮かべた小塚さんがいて私の頬を撫でる。
「明日、鯖の味噌煮一緒に作ろうね。あの日食べられなかったから。とにかく久し振りに朔夜の作った料理が食いたい」
私が小塚さんから逃げてしまったあの日に作るはずだった料理を口にした小塚さんに、笑みが溢れる。
「はい、作りましょう」
頷いた私に満足そうに笑った小塚さんが寝かしつけるように背中を撫でてくれる。
「じゃあ、明日を楽しみにして寝よう。おやすみ、朔夜」
「おやすみ、凌ちゃん」
小塚さんの腕の中が気持ち良くて安心できて、私はすぐに眠りに落ちてしまった。
ここが私の居場所なんだって、自然にそう思えて。それがとても幸せだと感じていた。