健診診断と恋と嘘
「本当に朔夜は泣き虫なんだから。かわいいけどね。明日、お父さんに結婚の話もするから。年内は厳しいけど、年明け早々に籍いれよう」
そう言われて私は凌ちゃんの腕の中で頷く。
私、凌ちゃんと結婚するんだ。大好きな人と、結婚して家族になれるんだ。
どうしよう、幸せすぎてまた涙出てきちゃう。
たまらなくなってぎゅうっと凌ちゃんに抱きつくと凌ちゃんも私の事を抱きしめてくれる。
「高倉さんの奥さんにもお礼しないとな。プロポーズに協力してくれたから」
「え? 高倉さん?」
凌ちゃんの言葉を不思議に思って抱きついたままそう聞く私に凌ちゃんはうん、と頷く。
「理想のプロポーズと婚約指輪、さりげなくリサーチしてもらってたから。泣いちゃうから二人っきりの場所で。婚約指輪は選んでくれたものなら何でも嬉しいって」
あ、そういえばそんな話した。章が私に会いに来たあの日だ。
珍しく若手四人で健診に出てて、バスの中でそんな話になった。