健診診断と恋と嘘
小塚家
「……なるほど。結城にそそのかされて、俺は今玄関で押し倒されていると。そういうことかな?」
「そそのかされてないよ。だって寂しかったんだもん」
「あー……ごめん、ごめん。今日は一日一緒にいる約束だったもんな。悪かった」
(かわいい。だけど、そそのかされてるだろ。あいつは本当にロクなこと吹き込まないな)
「お仕事だから仕方ないって分かってるけど……いっぱいチューして、凌ちゃん」
「いいけど、そしたらキスで終わる自信ないんだけど……俺のためにたくさん料理作ってくれたんでしょ?」
「……うん、でも。凌ちゃんに触ってほしくなっちゃった」
「……っ。それも結城に教わったの?」
「え? 何を?」
「これは天然か。じゃあ、ベッド行こう。ほら、俺動けないよ」
「やだぁ。抱っこして」
「あー……もう、無理」
「んんっ」
(何だ、これ。めちゃくちゃかわいいんだけど。うるうるした目で上目遣いでそんなこと言われたら無理だろ)
朔夜と和弥は料理仲間。


