健診診断と恋と嘘

小塚家

「……なるほど。結城にそそのかされて、俺は今玄関で押し倒されていると。そういうことかな?」


「そそのかされてないよ。だって寂しかったんだもん」


「あー……ごめん、ごめん。今日は一日一緒にいる約束だったもんな。悪かった」


(かわいい。だけど、そそのかされてるだろ。あいつは本当にロクなこと吹き込まないな)


「お仕事だから仕方ないって分かってるけど……いっぱいチューして、凌ちゃん」


「いいけど、そしたらキスで終わる自信ないんだけど……俺のためにたくさん料理作ってくれたんでしょ?」


「……うん、でも。凌ちゃんに触ってほしくなっちゃった」


「……っ。それも結城に教わったの?」


「え? 何を?」


「これは天然か。じゃあ、ベッド行こう。ほら、俺動けないよ」


「やだぁ。抱っこして」


「あー……もう、無理」


「んんっ」


(何だ、これ。めちゃくちゃかわいいんだけど。うるうるした目で上目遣いでそんなこと言われたら無理だろ)


朔夜と和弥は料理仲間。

< 314 / 314 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:374

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

俺様ドクターに捕獲されました
  • 書籍化作品

総文字数/112,657

恋愛(その他)197ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
生まれたときから、私のまわりにはふたりの暴君がいたーー。 「お前は、俺のものだ」 私の意思など関係なく、そう公言する彼の支配から逃れたはずだった。 なのに……どうして見つかるの!? 「神様は、優しいな」 全然、優しくないわ! 神様、私……なにか悪いことしましたか? 「運命だと思ってあきらめるんだな」 純情俺様ドクター × 元・看護師のアロマセラピストの恋。
溺愛御曹司は仮りそめ婚約者
  • 書籍化作品
[原題]契約のキスは、甘く。

総文字数/126,777

恋愛(オフィスラブ)208ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大手食品会社・桐島フーズホールディングスに勤める浅田沙奈は、とある事情から偽りの恋人を探していた。 切羽詰まっていた沙奈に、救いの手を差し伸べたのは桐島フーズの御曹司・桐島東吾。上司でもあり、同期でもある彼のことが沙奈は苦手だった。 背に腹はかえられぬと結んだその恋人の契約の見返りは、まさかのキス!? 「契約、成立だね」 そのキスは、ひたすらに甘く……。 クールな御曹司の本当の姿を知り、心の奥に閉じ込めていた『恋をする』感情が暴れ出す。 「逃がさないよ」 恋をしたくない彼女は、彼の仕掛ける包囲網から逃げ出せるのかーー。
再会は、健康診断で。

総文字数/115,086

恋愛(その他)240ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
西川 かえ、二十五歳。職業、看護師。 二度と会うこともないと思っていた苦い思い出のある相手と、思わぬ形で再会する。 一度目は偶然で片付けられた。でも二度目は……? 再会した彼との恋は、健康診断から始まる ―――――。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop