健診診断と恋と嘘

目を丸くする私を見てクスッ笑った小塚さんが私から離れて立ち上がる。


「残念。もうちょっとこうしてたかったけど、時間切れだ。お弁当、すごくおいしかったよ。ありがとう、ごちそうさま」


そう言った小塚さんが私の頭を撫でて微笑む。


笑顔でお礼を言われて、おいしいって言ってもらえて作ってきて良かったなと思う。


私、やっぱり小塚さんに誉めてもらいたかったんだな。


「土曜日の事は、また連絡するね。じゃあ、本当にありがとう。あとで何かお礼するからね。午後も頑張って」


前と同じようにヒラヒラと手を振って遠ざかっていく小塚さんの背中を見送って、私も戻らなきゃと動き出す。


「あ、おかえり。どうだった?」


健診会場の体育館に戻ると優しい笑顔の高倉さんにそう聞かれて、お弁当箱をしまいながら笑顔を返す。


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