健診診断と恋と嘘
「結城さん、これ……自覚ないんですかね」
「ねえ。恋愛経験がほぼない私でも分かるのに」
「私もですよ。言ってあげた方がいいんですかね」
「うーん。高倉さんはそっと見守ってあげようって言ってたけどね」
な、なんて顔で私を見るの二人とも。
そんな、頬杖ついたかわいいポーズで見つめられると鼻血出そうなんですけど。
「二人の前に座ったのは失敗だったな。かわいすぎてコーフンして鼻血出そうです」
そう言って鼻を押さえる私に結城さんとかえちゃんはぷっと吹き出す。
「弓野さんて、本当に自分の事分かってないですね。弓野さんの方がかわいいのに」
何を言ってるんでしょう。私なんてかわいいところないのに。
そんなお世辞言われても飴くらいしかあげられるものないな。
鞄から飴を出して二人に差し出す私に結城さんとかえちゃんは肩を震わせて笑っている。