あたしの1番大切な人
……ってそんなこと考えてる場合じゃないんだって!
『杏奈ー、もう行くぞ~』
「はぁーい。今行くーっ」
――よしっ、行こう。
鞄持って制服整えて~
下降りたらすぐに真琴がいた。
「行くぞ~」
「……あ~、うんっ」
「杏奈、あんまり緊張しちゃダメよ。まあ…杏奈はママとパパの子だから多分大丈夫でしょ。自分の力を出し切って頑張りなさい」
「…あ.ありがとママ。あたし頑張るよ」
「杏奈、ついに受験だな。調子はどうだ?…ってこれさっきも聞いたな。頑張れよ杏奈!家族全員で応援してるから」
「…うんっパパ頑張る。みんなが応援してくれるんだもんね。頑張らなきゃ。ありがと~っ」
「姉ちゃん。頑張ってね~//」
「ありがと、大介。あんたも来年、受験なんだから頑張りなさいよ~?」
「――げっ!わかってるっつの」
「「「あははっ(笑)」」」
「それじゃ、みんな行ってきまーす」
「「「行ってらっしゃーい」」」
家族みんながあたし達を送り出してくれたから、
あたしは安心して行こうと思えた。