それはとっくに恋だった
もちろん、真尋ちゃんに会ったことは、息子には内緒にしていました。


ましてや、お嫁に来て欲しいだなんて思ったことも。

だってね、変に意識してまたダメになったらそれこそ目も当てられないもの。



でもね、息子の方から聞いてきたの。「真尋に会ったのか?」ってね。



私は勤めて平静を装ったけれど、心の中は絶叫ものでした。


だって、『真尋に会ったのか?』だって。まるで自分のもののように言うんだもの。


だから、思ったのよ。これは付き合いだすのも時間の問題だって。


だってね。真尋ちゃんの私への態度はただの友達の母親に対するそれはなかった気がしたし、息子の気持ちなんてそれこそ聞かなくてもわかるでしょ?



なのに、あのバカ息子ときたらいつまで経っても友達のまま。



ホント、ヘタレっぷりときたら誰に似たのでしょう。


りっちゃんの時で学習しなかったのかしら、さっさとものにしなかったら誰かにとられちゃうって。
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