それはとっくに恋だった
それからも、休日によく出かけて行きましたが、いつ聞いても返事は『トモダチと出かけてくる』でした。


でもね、パーカーにスニーカーで出かける時と、ジャケットを着て何だかそわそわして行く時の表情の違いでどんな『トモダチ』と出かけるのかはかなりわかりやすかったですね。


いつかは恋人としてうちに遊びに来てくれるんじゃないかと期待し続けたのに、それもないまま。



あれは確か、大学に入ってかなり経ってからのことだったと思います。


真尋ちゃんに会ったの。りっちゃん家で。これも本当に偶然なんですよ?



高校の時はも可愛かったけど、その時とは比べものにならないくらい綺麗なお嬢さんになっていて、その時思いました。


あぁ、うちの子はまた失恋するなって。


だから、その日から期待するのはやめました。
< 119 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop