それはとっくに恋だった
あまりに頻繁に呼び出されるので、ほかの大学に行けば颯太のことを忘れられるかもしれないという私の思惑は外れた。


呼び出されて、素直に応じてしまう自分に問題があったのだけれど。



結局、梨央への想いを口にする颯太の話を聞きに行く時点で、私も颯太とあまり変わらないということだろう。


だが、そんな日々が続いたある日、事態は変わる。


「俺、もう梨央のことはあきらめる!!」

「え?」



「合コンに行く!!」


「は?」


「そして、彼女を作る!!」


「・・・・勝手にすれば?私、帰るわ。」



「えっ?ちょっと真尋?ちょっと待って!!」


突然の宣言がショックで、私は、止める颯太の声を無視して帰った。

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