それはとっくに恋だった
「あのね、お母さん。」


私がそう切り出したのは、夕食の時だった。


「なーに?」


「私、ここに戻ってきたらダメかな?」



一人で育てるって決めたけど、やっぱり不安だらけだ。


自分勝手だけど、お父さんとお母さんが許してくれるのなら、ここで育てたい。



「それは、同居ってこと?」


「同居?」


「だってあなた、結婚するんじゃなかったの?」


「結婚はね・・・やめにしたの。」


「あれから、連絡とって話し合ったの?」


私は無言で首を振った。



そんな私を見て、母はため息をついた。



「じゃあ、どうしてそんなこと言うの?」


「だって、その方が幸せになれるの。

 颯太も。私も。・・・・・お腹の子も。」


そういうと涙が出た。

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