それはとっくに恋だった
「そっかなぁ~俺はきれいな顔してると思うけどな。」


その声に、溢れそうになった涙が止まった。


「は?マジで言ってんの颯太」


「うん。」


「だって、水野のほうがお前より背たけぇじゃん!」


「・・・それ、今関係なくねぇ?」


「いやいや、だってさぁ!」




気づいたら、その場を走り去っていた。



それはきっと優しい颯太なりのフォローで深い意味はなかったんだろうけど、それでも私が颯太を意識し始めるには十分だった。


どこに行っても無意識に颯太を探してしまう。


そして、見つけた颯太から目が離せない。




だから、颯太の視線の先に誰がいるか何てすぐにわかってしまった。
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