それはとっくに恋だった
私を抱きしめる腕にぎゅっと力が入る。


私は、その颯太の腕に手を添えた。



「俺、真尋のそういうこと好き。」


「ん?」


「そうやって、俺の愚痴とか悩みとかすくいあげてくれるところ好き。まぁ、真尋の嫌いなとこなんてないけど。」



颯太の言葉に私は顔が熱くなる。たぶん、今、顔が真っ赤だ。



颯太がおもむろに立ちあがって、自分のカバンをゴソゴソあさっている。



そして、私の前に座って、小さい箱を差し出した。



紺色の小さい箱。



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