それはとっくに恋だった
「そ。つまり俺らは9年間ずーっと両想いだったのに、お互い気づいてなかったの。」


「そうだったんだ・・・」


「なげーだろ?9年だぜ?義務教育終わっちゃうよ。」



「ホントだねぇ」


颯太のセリフに思わず笑ってしまった。



「俺がさっさと告白してたら、もっと前から真尋と付き合えたのに・・・」


「まぁそれはそうなんだけど・・・私は楽しかったよ。颯太を好きになってからずーっと。」


颯太の声には後悔の色がにじんでいて、私は思わずそう口にした。




「真尋・・・」


「確かに、色々あったよ。さっき言ったみたいにケンカしちゃった事もあったけど、私は颯太といて楽しかった。

 恋人じゃなかったけど、それでも颯太といて嬉しかったよ。」



確かに私にも、もっと早くに・・・という思いがないわけじゃない。でも、颯太とすごした楽しかった日々を否定するようなことはしたくなかった。



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