それはとっくに恋だった
初めて真尋を見たのは、バスケ部に入部した時だった。


女子バスケ部にいた一際背の高い女の子。それが真尋だった。


そして、彼女が梨央の一番の友人だとわかるのにそう時間はかからなかった。



梨央いわく『綺麗な顔した優しい女の子』。


あまり接点のない中で、俺はそれほど真尋を意識したことがなかった。


この時の俺は、失恋の痛手から立ち直れていなかった。


好きだった梨央は、よりによって親友の達也と付き合い始めたのだ。


ずっと3人で一緒にいたのに、いつのまにか梨央は達也を選んだ。



選ばれなかった俺は、もう2人とは一緒にいられない。


2人を間近で見るのは辛すぎる。


梨央は、何かと文句を言ってきたが、俺の気持ちを知っている達也が梨央をなだめていた。


すっかり変わってしまった関係に自暴自棄になっていた。
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