それはとっくに恋だった
梨央のことは諦めると言った瞬間、真尋の表情はこわばり、怒って帰ってしまった。


可愛い顔してなかなか気の強い梨央に対して、真尋は一見、中性的な顔立ちで気も強そうに見えるが、実は穏やかで優しい性格をしている。


だから、自分の何が真尋を怒らしたかわからず、焦る俺。


何度も何度も連絡するが、まったくつながなかった。




そんなとき、落ち込む俺を慰めようと、友人に合コンに誘われる。


ほぼ無理やり連れて行かれた合コンで、俺はそのメンバーの中で一番可愛いと思われる子にお誘いを受けた。


もうどうでもよくなって、後をついて行くと、キラキラとネオンが煌めく場所へと連れて行かれそうになる。



その時、浮かんだのはまだ未練があると思っていた梨央ではなく真尋の顔だった。



我に返った俺は、丁重にお断りしてその子と別れた。



にぎやかな街をトボトボあるきながら確信してしまった。





真尋が好きだ。
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