フォーチュン
アンジェリークが今どの国へ入ったのか、現状で断定をすることは不可能だ。
そこで偽りの身分証を作り、また他国へ移動をされてしまえば、尚更追跡は難しくなる。
だが・・・。

不意にユーリスはフッと不敵な笑みを浮かべた。

あー来たよ、この顔!
王子って、無理難題レベルが高いほど燃えるタイプだからなぁ。
王子の別名「悪魔チックな微笑み顔」は、龍をも恐れをなすと言われているからなぁ。

護衛長のコンラッドは、諦めと覚悟を決めたため息を密かについた。

「バルドー国では国内の捜索を重点的に行ってほしい。そして引き続き隣国への捜索も隠密裏に頼む」
「かしこまりました」
「案ずるな。アンジェリーク皇女は必ず見つかる。そして見つけた暁には・・・アンジェリークを俺の妃とする」
「え」

ユーリスの「結論」を聞いたバルドーの3名は、呆気に取られた顔でユーリスを見た。

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