フォーチュン
「はぁ?また宴をするのか。父上も派手好きになったな」
「くだらんことを申すでない。これはおまえの妃を探すための宴だと、おまえも分かっておるだろう」
「俺は妃を探してほしいとは一度も言ったことはないが」
「おまえはもうすぐ27になる、成人した健全な男だ。そろそろ妃を娶(と)り、跡継ぎを世に生み出すことを考えねばならぬ。それがわが王家に課せられた宿命でもあるのだ」
「ご立派な宿命で」
そう言った俺の口調は、空しく宙に響いた。
「ユーリス様、気晴らしにこのタロットを一枚お引きになりませぬか」
「・・・どこを取っても良いんだったな」
面倒くさい。
だが、年老いた愚者(フール)を足蹴に扱うほど、俺は卑屈になってない。
「はい、然様(さよう)で」
「では・・・」
気が乗らないまま、俺は気まぐれに一枚のタロットと呼ばれるカードを引くと、愚者に渡した。
「くだらんことを申すでない。これはおまえの妃を探すための宴だと、おまえも分かっておるだろう」
「俺は妃を探してほしいとは一度も言ったことはないが」
「おまえはもうすぐ27になる、成人した健全な男だ。そろそろ妃を娶(と)り、跡継ぎを世に生み出すことを考えねばならぬ。それがわが王家に課せられた宿命でもあるのだ」
「ご立派な宿命で」
そう言った俺の口調は、空しく宙に響いた。
「ユーリス様、気晴らしにこのタロットを一枚お引きになりませぬか」
「・・・どこを取っても良いんだったな」
面倒くさい。
だが、年老いた愚者(フール)を足蹴に扱うほど、俺は卑屈になってない。
「はい、然様(さよう)で」
「では・・・」
気が乗らないまま、俺は気まぐれに一枚のタロットと呼ばれるカードを引くと、愚者に渡した。