浅葱色の恋心
【彩華】



ずぶ濡れで帰って来た私に女将さんは
何も聞かず手拭いを渡してくれた




「女将さん… どこか
住み込みで、表に出ない仕事ない?
私… 新選組から逃げたいの」


「新選組と仲良くしてたじゃない」


「色々あってね…
身を隠したいの…お願いします」


「探してみるわね」


「すみません」





いつまでも、来ることのない
迎えを待つのはやめよう


幼なじみに甘えて


助けてくれるなんて期待は、捨てよう


私には、家族はいない


これからも、家族はいない




女将さんに紹介して貰った住み込みの店で
私は、料理人として働くことになった


女将さんに、永井の家や新選組に内緒と
口止めをした






もう、元に戻れない










それでも、笑って生きていこう















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