浅葱色の恋心
「悪いけど…これ以上……」



〝待てない〟


言い掛けて、言葉が出なかった


本当は、待ちたい
夢にみた3人暮らし
今、手放せば
もう、実現しない


きっと


後悔する




でも




土方さんを待っていた


君菊のさみしそうな笑顔が浮かぶ





「俺、晴太だから!
2人には、感謝してる
でも、今の暮らしが好きなんだ
男でいる方が、性に合ってるんだ
昔から、そうだっただろ!?
ままごとより、木登りがいい
一と平助には、新選組がある
俺には、店がある
別々の道を歩こう!」




後悔する

私は、この決断を一生悔やむ




それでも



私がいるせいで

新選組の仕事に集中できなかったら…



毎月見てたからわかる



命懸けの仕事






私は、精一杯の感謝の気持ちと
今、幸せなのだとわかって貰う為

にっこり笑う




「晴太…… だろうが
俺達の幼なじみに変わりないからな」


平助が、笑う




「本当に幸せなのだな?」



一が心配する






まだ、幼なじみと思ってくれるの?





「うん!」







溢れ出しそうな涙をこらえ

とにかく笑った















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