浅葱色の恋心
〝やっぱり…
一と平助が好きなんだぁ〟



笑い合えた



「……気持ち悪ぃ」




自覚ある


ニヤニヤがどうにもおさまらないから




「にやついて、焦がすなよ」


「わかってる」




一平が、何があったのか
聞いてこないから助かる






数カ月後


あれから2人に会えてない


肩透かしに合うのは、何度目かしら






「蒼井!!蒼井ではないか!!!」

「貴方は… 」



慶喜様の家臣の… 誰だっけ?




「来い!」

「は? 仕事が…」

「いいから!来い!!」

「ちょっと待て!!
なんだ!?お前!!晴太から手を離せ!!」

「一平!この人は、大丈夫!
名前しらねぇけど、知り合いで…
少し行ってくるから!じゃあ!
女将に言っといてくれ!!」


短気な役人に、一平が斬られ兼ねない

急を要する事態なら

役に立ちたい











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