浅葱色の恋心
「そっかぁ~ 晴太には悪いけど
僕は、嬉しいよ!晴太が来てくれて!」


こんな私でも、来たことを喜んでくれた


総司は、また痩せていた



咳も酷く

血を吐くこともあった





私も脇腹の痛みが酷く

2人して寝込むこともあった




「ねぇ?その痛みなんなの?」




私は、総司に打ち明けた




すると



総司は、目を輝かせ


私の両肩に手を置いた




「僕の命を貰ってよ!!!」





私は、首を横に振った

私に総司を殺せというの?

私は、総司のこと忘れたくない!




「僕、戻りたいんだ!
近藤さんと土方さんの力になりたい!
このまま死ぬなんてやだよ!
晴太の中で生きたい!!
晴太の痛みも取れるなら一石二鳥!!
事情は、僕が書いておくから
土方さんに渡すと良いよ!」



こんなに嬉しそうな総司は、久しぶり



私が返事できないでいると



「あ…戻りたくないならいんだよ…
ごめん…僕の気持ちばかり言って」



今度は、しょんぼり




「俺にも書いてくれる?
総司のこと忘れたくないんだ」



戻るきっかけも必要だけど

なにより


総司を病から救える

そんな気持ちになった



戻りたいって、総司が願うなら

それを叶えることができるなら




鬼と呼ばれてもいいかも…










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