永遠の花




黎が靴を脱ぎ放った。



カシャンと何かの転がる音。



黎は振り返る。




そこには永遠の花に似た花が押し花に


されていたネックレス。




透明なようで透明じゃない。




角度を変えると色が変わる。



とてもきれいだ。





「これは私が落としたの?」




黎はそれを手に取り触れた。






リンと静かになった。




黎の頭には懐かしい記憶が…。




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