愛する人

✳️✳️誕生日


星海の三才の誕生日が
きたなぁ、と考えていると

俺は、お袋によばれた
家に行くと
瑠偉が、
「パパっ」
と、抱きついてきた。
 
瑠偉とも、三年ぶりだ。

俺は、瑠偉を抱き締めた。
「瑠偉、大きくなったね?」
すると、背中をツンツンされて
見ると、小さい可愛らしい
女の子が、首を傾げていた。
「パパっ?」
「星海か?」
と、言うと
「ん、とらちゃん。」(そらといってる)
と、言った。

俺は、星海を抱き上げて
高い、高いをした。

星海は、きゃっ、きゃっと
大喜び。

星海を下ろすと
目の前に
紫海が立っていた。

俺は、ここで離婚を
言われると思って
覚悟していた。

紫海は、
「今日は、星海の三才の誕生日なの。
一緒にお祝いしてくれる?」
と、言った。

俺は、言われたことが
理解できずに、ぼぉーと
してると。

「祝いたくないなら
   そこに、いなさい。」
と、お袋。

「お義母さん、意地悪言わないで。」
と、紫海が言うと
私の両親もお義父さんも
瑠偉も星海も笑っていた。

櫂は、涙を流しながら
「いいの····か····?」
と、紫海に言うと
「瑠偉の誕生日も星海の誕生日も
毎年、プレゼントをありがとう。」
と、言われた。

櫂は、ううん
と、首を横にふる。

それから私達は、八人で
楽しく星海の誕生日を祝った。
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