意地悪な片思い
そうして始まってからもなかなか私は忙しかった。
元気な子供たちをお迎えすることはもちろん、イベント自体の改善点、すぐにでも修復しなきゃいけないところなど確認作業も多い。
それに丸一日現場にいれるわけでもないんだ、会社に戻って他の仕事にも取り組まなくてはならない。
土日は会社が休みだから自主的に参加という形でどうにか手を打った、だけど平日はそうもいかない。
会社でパソコンに向き合っているときは何ともうずうず……、というのも初日にある問題ごとが起こったから。
例の、お家づくり体験のやつ。
まぁ私が大々的に企画したものだから、案の定…といわれればそうなのだけれども。
「早くしたーい。」
「まだー?」
子供たちは地面に落ちてる小石を蹴った。
「ごめんね、もうちょっと待ってね。」
私は不満顔の彼らに声をかける。
廃材はたくさん用意してあった。けがもしないように十分気遣ってある。
しかし、作るスペースがそれほど十分ではなかった。
予想以上に参加したいと募る子たちが多かったんだ。
呼んでいた人気キャラクターが想像以上の気温に、予定したよりも休憩の回数が多くなったしまったことも、更にそれに拍車をかけている。
長時間待たせてしまう子がいて、なんだか申し訳ない状況。
だめだ、このままじゃ、せっかく来ていただいてるのに……。
どうしよう、どうしよう…
場所を増やすだけの余地は既にない。
かといって何か代行するだけの予算も余ってない。
なんて使えない頭なんだろ…
私はガツンとたたいた。