婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
ルームナンバーを確認するまでもなく、このフロアの一番端の角部屋が、私が目指す部屋。
私はスーツケースを引っ張ってその部屋の前で足を止めた。
一度ゴクッと唾を飲んでから、昨日もらったばかりの鍵を取り出す。
半分ヤケで鍵を挿し、ドアを開けた。
なんだかちょっと強盗に入ったような気分で、急いで玄関に身を滑らせる。
背後でバタンとドアが閉まる音を聞いて、心の底からホッと大きな息を吐いた時。
「あ。なんだ。もう早速来たんだ」
そんな声が耳に届き、私はハッと顔を上げた。
そして、途端にギョッとして、一瞬呼吸の仕方も忘れた。
「い、い、い、樹さんっ……!?」
「他に誰がいるんだよ。そんなに驚くことか?」
樹さんはオフィスで会う時そのままに、素っ気なくて冷たい。
だけど、私が驚くのは当然のこと。
樹さんは、廊下の真ん中の、多分バスルームのドアから濡れた髪をタオルで拭いながら出てきたのだ。
上半身裸、腰で履いたルーズなパンツ姿で。
玄関口から中に入り込めないままで凍り付く私に一度背を向けてから、樹さんは大きく肩で息をした。
そのまま方向転換して、私の方に大股で歩み寄ってくる。
「っ……」
私はスーツケースを引っ張ってその部屋の前で足を止めた。
一度ゴクッと唾を飲んでから、昨日もらったばかりの鍵を取り出す。
半分ヤケで鍵を挿し、ドアを開けた。
なんだかちょっと強盗に入ったような気分で、急いで玄関に身を滑らせる。
背後でバタンとドアが閉まる音を聞いて、心の底からホッと大きな息を吐いた時。
「あ。なんだ。もう早速来たんだ」
そんな声が耳に届き、私はハッと顔を上げた。
そして、途端にギョッとして、一瞬呼吸の仕方も忘れた。
「い、い、い、樹さんっ……!?」
「他に誰がいるんだよ。そんなに驚くことか?」
樹さんはオフィスで会う時そのままに、素っ気なくて冷たい。
だけど、私が驚くのは当然のこと。
樹さんは、廊下の真ん中の、多分バスルームのドアから濡れた髪をタオルで拭いながら出てきたのだ。
上半身裸、腰で履いたルーズなパンツ姿で。
玄関口から中に入り込めないままで凍り付く私に一度背を向けてから、樹さんは大きく肩で息をした。
そのまま方向転換して、私の方に大股で歩み寄ってくる。
「っ……」