婚前同居~イジワル御曹司とひとつ屋根の下~
毎週月曜日の午前中に行われる第一チームの週次ミーティングが終わり、資料を手に先輩たちがバラバラと会議室から出て行く中。


「帆夏ちゃん、風邪?」


私の隣で立ち上がった、樹さんと同期の先輩、青木さんにそう訊ねられた。
会議の間中、鼻をグズグズさせてたせいかもしれない。


「すみません……うるさいですよね」


肩を竦めて謝りながら、ハンカチで鼻を押さえて、私は懲りずにズッと鼻を啜った。


「週初めからひくと一週間キツいわよ。ちゃんと薬飲んだの?」


軽く眉を寄せられて、私は小声で小さく謝った。


「休憩入ったら買ってきます……」


身を竦めながらそう言うと、青木さんは、まったく、と咎めるように呟いた。


「学生の時みたいに、熱出しても簡単に休もうなんて思わないでよ。うちも人が余ってるわけじゃないんだし、帆夏ちゃんでもいきなり休まれたら、それなりに困るんだから。本気で迷惑かける前に、春海君に断ってちょっと薬買いに行ってらっしゃい」

「はあ……」


ところどころに引っかかりはあるものの、青木さんが私に向けてくれたお小言は、私の身体を心配してくれてるから……だと思う。
そう受け止めて、私は鼻を押さえながらも、ありがとうございます、とお礼を言った。
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