夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく







期末考査が終わった。

結果は悲惨なものだった。

どの教科もかろうじて平均点は超えたものの、得意の文系教科が伸び悩み、苦手な数学ではただでさえ点数が取れない上にケアレスミスまで目立った。

今まででいちばん悪い成績だった。


親はあまり勉強のことには口出しをしてこないけれど、先生には『成績が少し落ちたみたいだけど、どうした?』と声をかけられた。


それがなくても、自分の行きたい大学の偏差値を考えたら、こんな点数を取っていていいわけがなかった。


なんとかしなきゃ、と焦りが生まれて、お母さんに『塾に行きたい』と言ってみたら、あまり良い顔はされなかった。

お金のことももちろんあるし、何より、家事の手伝いができなくなってしまうのがお母さんからしたら困るんだろう。

それならば、と家での学習時間を伸ばそうと思ったけれど、家にいたら何かと家事や用事、玲奈の世話を頼まれてしまって、なかなか集中できない。


このままではいけないけれど、どうすればいいか分からない。

そんな八方塞がりの状態で、私はどんどん不安と焦りと不満ばかりが膨れ上がるのを感じていた。

そのせいか、夜は眠れないし、食欲がないし、無理に食べても全然おいしくなくて吐きそうになる。

学校で笑顔を浮かべるのがしんどくなってきた。

好きなテレビ番組を見ても面白くないし、好きな本を読もうとしても文字をうまく目で追えなくて、なかなかページが進まない。

かといって勉強も手につかない。

どこにいても息苦しい。何をしていても息苦しい。


< 44 / 300 >

この作品をシェア

pagetop