恋愛の始め方
「良かったじゃん」

「良くねぇ!何かあってからじゃ、おせぇだろ」


かなの不本意な言葉に、間宮が声を荒げる。


「おい、侑吾。かなに当たっても仕方ないだろ。ミスしたのは、かなじゃねぇんだから」


かなのことをフォローした宮里に、間宮はチッと舌打ちを零した。


「今回は一大事にはならなかったから良かったけど、最近そっちのミスが多いのは事実だ」

「すいません」

「いや、伊藤さんに言ってるわけじゃないんだけどね」


わざわざ今言うということは、遠回しにどうにかしろということなのだろう。


「はぁ。来週、気が重いわ。そんな事があったってことは、師長だって考えるだろうし。あたし、何連勤になるんだろう」


憂鬱そうに、かなはため息と一緒に愚痴を零した。

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