恋愛の始め方
「侑吾。かなに絡むな」

「絡んできたのは、そっちだろ」


宮里に言われ、不機嫌だった間宮の機嫌はもっと悪化する。


「そう、怒んないの」


あたしは御機嫌斜めな間宮の肩を、ポンッと優しく叩く。


「いや、どう考えても俺悪くねぇだろ」


なんて、口を尖らせるもんだから可愛くて仕方ない。


「はいはい。何か飲む?」


あたしはメニューを開き、間宮に手渡す。

だけど、そんな人の気遣いも無視し、間宮はメニューも見ずに注文した。


「お疲れな間宮先生は、何にそんなにご立腹何ですか?」

「お宅の使えない看護師が、投薬を間違えて一大事になるところだった」

「え?それで患者さんは?」

「侑吾の処置が早かったから、大丈夫」


あたしの質問に、宮里が代わりに答えた。

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