恋愛の始め方
「ねぇ、頑張ってのキスしてよ」


は?

風間の突拍子もない台詞に、呆れる。

呆れすぎて、開いた口が塞がらない。


「ね?」


ね?じゃあねぇよ。


「風間先生。少しは、場所も考えた方が良いと思いますよ」

「なら、2人っきりになれる場所に移す?」


いや、そう言う事じゃないでしょ。

察してくれないかなぁ?人の気持ち。

目で訴えてみたが、風間は全く察してはくれないようだ。

どうしたら良いか?

策を考えていると、こちらに向かって来ている間宮の姿が目に入った。

白衣を着ていないところを見ると、自分の勤務を終えたところなのだろう。


「お疲れ様です」


間宮の存在に未だ気付いていない風間に、気付かせるために声を掛けた。

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