恋愛の始め方
「まぁ、院内恋愛以外は諦めるのね」

「何それ」

「男出来ても、浮気されて捨てられるのが見えてる」

「かな、そんな目にあったんだ」

「うっさい」


先にこの話を振ったのは、かなの方なのに。


「で・も、今は幸せですから」

「何、院内恋愛で成功してるわけ」

「流石、志乃。鋭いんだから」


浮かれるかなに、あたし冷たい視線を送る。


「何よ、その目は。志乃さぁ、最近恋してる?」


そう言われ、考えてしまう自分に呆れる。


「その顔はしてないでしょ!」

「いろいろ、忙しかったの」


忙しかったことは事実だが、それで良かったのか自分でもわからない。

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