恋愛の始め方
入れたばかりのコーヒーを、間宮の前に差し出した。

受け取ったコーヒーを、口にすること無く、間宮はテーブルへと戻す。


「悪かったな」

「何が?」


いきなり謝られても、よくわからない。


「玲奈のこと」


玲奈、か。

菅原のことは、下の名前で呼ぶんだ。

元カノだから、普通のことなのかもしれない。

でも、なぜだろう?

少し、モヤモヤする。

あたしは、一度も間宮に下の名で呼ばれたことがないからなのかな?

だとすれば、この気持ちは嫉妬?

あたしは、間宮の彼女でもないのに?

バカじゃん。

あたしと間宮の関係は、終わりのある体の関係だ。

そこに、気持ちなんてあってはいけない。

それが、ルール。

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