恋愛の始め方
「そう。だから、邪魔しないで」

「それは無理。俺、お前の気持ち取り戻したいから。どんな手を使っても、邪魔しちゃう」


何、満面の笑みで宣戦布告してくれちゃってるわけ?

言葉と顔、合ってませんけど?


「それに俺が邪魔しなくても、お前たちは別れるよ」

「自信満々だね」

「まぁね。見てればわかる」


見てるだけでわかるなんて、お前は神か何かか。


「志乃、気付いてないだろ」

「何に」

「アイツら、お互いに気にし合ってる。元サヤになるのも時間の問題だ」


元サヤ、ね。


「身引けよ、志乃」

「そんなこと、陸に言われなきゃイケない?陸には、関係ない」


下の名前で呼ぶなと言っておきながら、カッとなったあたしは陸のことを下の名前で呼んでいた。

< 169 / 404 >

この作品をシェア

pagetop