恋愛の始め方
「大輔(だいすけ)に侑吾(ゆうご)。お疲れ」


陽気なかなに、宮里と間宮は苦笑いを零す。


「一緒に飲むでしょ?」

「いい?」


かなの問いかけに、宮里があたしに尋ねる。

正直、あたしは帰りたい。

でも、かなが許してくれないだろう。


「どうぞ」


ここで断るほど、あたしは空気が読めない人間じゃないので、彼らに促した。

宮里はかなの隣に、間宮はあたしの隣に腰を下ろす。

それを見て、かなの男は宮里だと理解した。

彼らもまた、メニューを見ずにビールを頼んだ。

お疲れ。と、2度目のグラスを交えた。


「伊藤さんだよね?今日から救命にきた」


宮里に尋ねられ、あたしは頷く。

彼らは、今日からあたしが働いた職場、救命の医師だ。

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