恋愛の始め方
昔はこんな不味いもの飲めるかと思ったが、今じゃビールが1番旨い。
「志乃、明日何?」
帰り際に師長から渡されたシフトを鞄からだし、かなに見せる。
「当直じゃん。あたし、明日夜勤。てことで、今日はとことん飲もう」
とことんじゃなく、潰れるまでの間違いだろ。
かなは、酒癖が悪い。
自分が酔い潰れるまで、解放してくれない。
はぁ、今夜は長くなりそうだ。
そして気付けば、早くも3時間が経っていた。
どれくらい飲んだか、記憶にない。
「いらっしゃい。お、彼女来てるよ」
「かな?」
「うん。美人さんと。いつもの席にいる」
入り口から聞こえて来た会話から、数分して目の前に2名の男が現れる。