恋愛の始め方
「あぁ、腹立ってきた。そんなに医者が偉いんか!」


かなは医師である、宮里と間宮の顔を交互に見る。


「俺らは、そんなこと思ってねぇよ。なぁ、侑吾」

「あぁ。看護師の皆様が居て、俺らが仕事出来てますから」


間宮の言葉が、全然本心に聞こえないんですけど。


「お前が言うな、侑吾。お前のせいで、何人の看護師が辞めたと思ってんだよ」

「それは俺のせいじゃないだろ。俺に言われたくらいで辞めるなら、遅かれ早かれ救命から逃げ出す奴なんだよ」


間宮の言葉は、間違って居ないと思ってしまう。

誰かに言われたくらいで辞める人間に、人の命は救えない。

一刻を争う現場で、迷っている人間はお荷物でしかないのだ。

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