恋愛の始め方
救命に急いで戻ったが、特に変わりばえのしない状況に、安堵した。


「すいません、遅くなって」

「大丈夫、急患も来てないし。ここに居たくない気持ちは、みんなわかってるから」


何、その変な気遣い。

まだ、間宮と菅原のことを言って居るのだろう。

別に、そんなこと気にして・・・なくもないか。

でも、今はそれよりも気になることができた。

暇そうな看護師たちをスルーし、あたしは電子カルテを目に通す。

もちろん、ほのかちゃんの様態を確認するために。

ほのかちゃんの名前を打ち込むと、カルテが提示される。

あたしは一字一句見逃さないように、カルテを読み進める。

レントゲン写真も確認すると、ほのかちゃんの心臓に腫瘍のようなモノが見受けられる。

< 203 / 404 >

この作品をシェア

pagetop