恋愛の始め方
「大切な人を「人殺し」と言われて、黙っているほど、あたしは利口な人間じゃない」


直哉は、盛大なため息を零した。

そして、直哉は菅原に頭を下げた。


「菅原先生、伊藤が迷惑を掛けました」


それに、みんな驚く。

もちろん、あたしも。

菅原は、直哉の行動に戸惑い言葉を詰まらせている。

そして頭を上げた直哉は、あたしのことを見る。


「もう少し、大人になれ。堂島の人間になるんだから」

「堂島先生、それってどういう意味ですか?」


かなが、直哉に尋ねる。


「調度いい機会だから、先に話しておきます。今月いっぱいで、伊藤はうちの病院に移ります。以上です」


それだけ言うと、直哉は立ち去った。

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