恋愛の始め方
感情的になってる菅原に、今は何を言っても無駄な気もする。

困ったな、どうしよう。


「あ、玲奈。医局長が、探してたぞ」


そう、宮里が菅原に声をかける。


「え、今行く」


宮里の言葉に、菅原は慌ててその場を後にした。

それに、ホッと息をつく。


「大変だね、伊藤さんも」


宮里は、苦笑いを零す。

それに、あたしも苦笑いで返す。


「正直、助かりました。ありがとうございます」

「いえいえ。でも、女の嫉妬って怖いねぇ」


嫉妬?

嫉妬も何も、嫉妬される覚えもあたしにはないんですけど。

なのに勝手に嫉妬されても、こっちは困るんですけど。

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